So-net無料ブログ作成

白紙の図書館とは?

ようこそおいで下さいました。ここ、「白紙の図書館」はHAtAが書いた、
色々なものを公開中です。

現在は2016年12月1日より再開した『キャラ日記』がメインコンテンツです。
pixivでもA4サイズで公開中。お持ち帰りは自由です。

本家サイト『白紙の図書館』も更新中。
http://hatanabe.web.fc2.com/
こちらもよろしくお願いします、。

不定期になったり、集中連載になったり波はありますが、ご容赦ください。
それではどうぞごひいきに!!

前身のブログ「はたはた鍋日記」はこちらから。
http://hatanabe.blog.so-net.ne.jp/
アリシア姫と魔法のうさぎ ブログトップ

2014年11月15日アリシア姫と魔法のうさぎ#005(終) [アリシア姫と魔法のうさぎ]

「ほれ、もう悪さをするなよ」
そう城の兵士たちに連れられ、
テト君は地下牢から出され、
無事、釈放されました。良かったですね。


「なあ…あいつ、何で捕まってたんだっけ?」
「それが俺もわかんねぇんだよ」


「テトくんっ!!」
アリシア姫…いや少女アリスは魔法の町から
戻ってきました。髪は短く美しい黒色に。
瞳もグリーンからブラウンになりました。
美しいことに変わりはないですけどね。


町の広場から全力で走ってきたようです。
活きは絶え絶え、しかし無事に釈放された
無事、日の本に出れたテト君の姿に
思わず瞳に涙が溢れます。


思わず抱き着くアリスさん。
「よかった…よかったよ~…」
無事に再会できたことに感動するアリスさん。
しかし、テト君の様子が少しおかしいですよ?


「え…と…誰ですか、あなた?」
「…え?」


思いもよらないテト君の言葉にアリスさんは
言葉を失います。
「…ね、ねえ。もしかして私のこと、覚えて…」
「…初対面ですよね?」
気が抜けるアリスさん。
貯めていた涙が思わずこぼれます。


おやおや…。魔法が効きすぎましたかね。
町の人や城の者、当然グラナダ王も、
マルス王子すらも…そして、テト君すらも
彼女のことを忘れてしまったようです。


王族の地位を捨てることに成功したアリスさんですが、
他にも失う物が大きかったようですね。


小説の続きを読む?


nice!(33) 
共通テーマ:blog

2014年11月13日アリシア姫と魔法のうさぎ#004 [アリシア姫と魔法のうさぎ]

気づけばそこは見たことがない都会の広場。
人の往来は激しく、活気にあふれています。


「ここは…?ウサギさん!?」
激しく動揺する姫。


「まずは、貧しい庶民の生活を送り、
庶民としての心を身に着けていただきますよ。


今、貴女は貧しい「靴磨きの少年」の姿をしています。
まずは100人分の靴磨きをしてくださいませ」
どこからともなく聞こえる声に反応するアリシア姫。


「それが…第一の試練?」
「そうです。」
「何だ簡単じゃない!!受けて立つわ!!」
「頑張ってくださいね。
それでは見守らせていただきますよ」
「よーし、やっるぞーッ!!」


いやはや、行動的なのはよろしいのですが、
正直、この試練を見くびっているようですね。


(100人なんてすぐじゃない…まずは…)


1時間経過。


(えーっと…)


2時間経過。


(…あれ?)


3時間経過。


(………。)


そして一日が過ぎました。一人も磨けませんでしたね。
「お…おかしいなぁ…テト君のパン屋さんで
店番してた経験があるから楽勝と思ってたのに…」


まだ気づいていませんね。店番は店という舞台が
整っていたから何も知らないアリシア姫でも
勤まったんですよ。


しかも今は、美しい姿ではなく貧しい少年。
『こちらから何もしない』うちは靴磨きはできません。
そして…。


「はー…どうしよう、こんなはずじゃ…。
お風呂に入って、寝ながら考え…あれ?」


気付いたようですね。今の姫には住む場所も環境も
食事もお金もありません。さて、どうするやら…。


歩き疲れて、公園に行ったようですね。
お腹もすいているでしょうに。
今宵はベンチの上で寝泊まりするようです。


「私…どうなっちゃうんだろう…」


小説の続きを読む?


nice!(27) 
共通テーマ:blog

2014年11月8日アリシア姫と魔法のうさぎ#003 [アリシア姫と魔法のうさぎ]

「…何でしょうか、お父様。私に大事な話って…」
城に戻ったアリス…いやアリシア姫は
父、グラナダ王に呼び出されていました。


マルス王子はカンカンながらも引き返したようで、
王は玉座に座っています。


「アリシア…。お前がたびたび城下町に
お忍びで繰り出していたことは報告を受けておった…」
神妙な面持ちで語るグラナダ王。
「…まさか、町の庶民と馴れ合っておるとは…。
いや、しかし町の者の信頼を得ることは悪くない。
…だが」
「…だが?」
嫌な予感が頭をよぎるアリシア姫。


「町のパン屋、テトなる男と付き合っているそうだな?」
「いっ、いえそのようなことは…な、ないですよ」
明らかに動揺しているアリシア姫。王は続けます。


「町の者からも情報を集め、信憑性は確かである。
…普通ならワシも鬼ではない、
お互いの仲を認めていただろう」
「………………」
「だが、マルス王子は激しく怒り…」
「…まさか…」


「今はこの城の地下牢に幽閉しておる」
「なっ…!!お父様!?」
「処刑も決まっておる」
「そんな!!彼は何も悪くないです!!
私が一方的に好きなだけで彼は私のことは!!」
青ざめるアリシア姫。しかし、グラナダ王は続けます。


「その男にも問うた。お前をどう思うかを。
…あの男もお前のことを好いておった」
「そんな…」
崩れ落ちるアリシア姫。


「処刑は3日後…最期の別れを済ませておくのだ」
「…そん…な…」
「済まぬ…アリシア…ワシが至らぬばかりに…」


泣き崩れるアリシア姫。
そして、泣きながら地下牢へと駆け出します。


階段を駆け降り、じめじめとした地下牢へと
たどり着いたアリシア姫。
涙をこらえきれずうるんだ瞳で
愛する人、テトを探します。


平和な国ですから、牢には誰もいません。
そして最深部の牢に彼、テトは幽閉されていました。


アリシア姫は慌てて駆け寄ります。
再会の嬉しさよりも、自分のために
彼を追いつめってしまったことに
姫は罪を感じていました。


「テト…君…」
涙まじりの声で姫はテトの名前を振り絞ります。


「アリスさん…あなたがこの国のお姫様だと
聞かされた時は驚きました。僕のせいで
何かされませんでしたか?ケガとかしてませんか?」


必死に首を振るアリシア姫。
そんなテトの方はマルス王子に拷問を受け
傷だらけになっていました。


「ごめんなさい…理由はどうあれテト君を
こんなつらい目にあわせてしまって…。」
「アリスさんが無事なら僕は大丈夫。
…アリスさん。僕の気持ちは聞かれましたか?」
首を縦に小さく振るアリシア姫。


「ならよかった…。僕の命はあと3日ですが、
この人生に悔いはないです。だから…」
牢の隙間から手枷の付いた手を出すテト。
「そんなに泣かないでいいんですよ」


「…私は…馬鹿だ…」
「え?」
「こんな状況なのに…テト君が私のせいで、
もう会えなくなってしまうのに…」
「アリスさん…」
「テト君の優しさが…嬉しい…!!」

20141031-004-004-960.jpg
葛藤を抑えきれないアリシア姫。
「私が王族なんかじゃなければよかったのに!!
私が普通の女の子だったらよかったのに!!
地位も名誉も要らなかったのに!!
お金もきれいな服も豪華な食事も
全部全部、要らなかったのに!!」


「アリスさん…」
「こんなに…テト君が好きなのに…!!」
ヒザから崩れ落ちるアリシア姫。


「…それが…こんなことになるなんて…」


…やれやれ、何という悲劇でしょう。
お互いがこんなに慕い合っているのに、
こんな結末になるとは。…仕方ありませんね。
こういう時は救いの手が必要でしょう。


「お困りのようですね、お二方
よろしければ何か、お力になりましょうか?」


突如、自分たち以外の声がして驚く二人。
「ここですよ、お二方」
「え…?誰?」
 そこに見たのはモーニングとシルクハットに
ステッキを従えた一羽のウサギでした。
「ウサギが…」
『しゃべった!?』


おやおや、不思議に思われているようですね。
このくらいは想定内です。自己紹介をしましょうか。


「私はジョン・ポール・スター・ハリスン。
魔法使いのウサギなんぞをやっております。
以後、お見知りおきを」
「はあ…」


「アリシア姫とパン屋ベイク・ド・まんまるの
テト殿とお見受けします。この度はひどい目に
合われましたね。いや、しかしこれも何かの縁です。
私と契約を交わせばお二人を救って差し上げても
構いませんが…。いかがなさいますか?」


ずいぶん警戒しているようですね。目が怪しんでます。


「まずはテト殿の枷を外しましょう」
ステッキを振ります。火花のようなものがテト殿の
身を包み、手枷、足枷が外されました。


「これで、私が魔法使いということは
分かっていただけましたかな?」
「すごい…」
「どんなトリックだ…?」


…。


「帰りましょうか」
「わーっ、ウソ、嘘です。ごめんなさい」
「す、すごーい。魔法使いのウサギなんて
初めて見ましたー」


心がこもっていませんが、良しとしましょう。
続けます。


「このまま牢を開け、逃げだすのも
悪くありませんが、それでは「私の目的」が
達成されません。何よりそうして結ばれても
一生を追っ手の存在に怯えながら
過ごさねばなりませんね。」
カカンカンとステップを刻んで続けます。


「そこで姫、貴女は先ほど言っておられましたね?」
「えっ?」
戸惑う姫。さらに続けます。


「王族の身分を捨てる覚悟はおありですか?」
「!!」
「今から姫には三つの試練を受けていただきます。
それが達せられたら、晴れて庶民として…」


「ダメですよ、アリスさん!!僕なんかのために…」
「やりますっ!!」
即答するアリシア姫。想定通りですね。よろしい。


「このままじゃテト君は処刑されるし、
私もマルスと結婚させられちゃう。
でも庶民になれば全てが丸く収まるし…」
「で、でも…」
テト殿は困惑しているようですが、
姫の決意は固いようです。


「よろしいでしょう、それでは心の準備は
よろしいですかな?」
「…はい。」
その返事と同時に空間は歪み、地下牢はたちまち
光に包まれていきます。

20141031-005-003-960.jpg

「契約を受理しました。姫にはこれから
三つの試練を受けてもらいます。」


続く


またいつもの音楽話。


nice!(38) 
共通テーマ:blog

2014年11月5日アリシア姫と魔法のうさぎ#002 [アリシア姫と魔法のうさぎ]

日差しは真上、今日も町は賑やかです。
市場も盛況でどことなくいい香りがしています。
さて、姫は…どこですかね…。ああ、いました。


長い金髪をポニーテールにして、隠しておいた
庶民の服に身を包んでいます。不思議なもので
「いるはずはない」ということで、案外バレないものですね。


「おっ、アリスちゃん、久しぶりだね!!
またうちのチーズの味見してくれよー!!」
「アリスちゃん、この花持っていきな。
タダでいいからね。」
「アリスねーちゃん、またあそんでねー」


おやおや、姫は変装していても人気者のようですね。
名前も「アリシア」から「アリス」と、
偽名を使っているようです。安直ですね。
バレないのが不思議です。 

20141026-002-003-960.jpg

「今日も『彼氏』のとこに行くのかい?」
「かっ、彼氏じゃないですよ!!
いい人なのは確かですけど…」
アリスさんは顔を赤らめます。隠しきれていません。


「隠さなくてもいいのにー」
「お、怒りますよ!!もう…」
「そういう所もかわいいんだよねぇ」


そうこうやり取りをしているうちにアリスは
パン屋「ベイク・ド・まんまる」に到着します。


中心街からは少し離れた小高い丘の上に
建った物件ですね。焼きあがった香ばしい
パンの香りが外まであふれています。


そんなパン屋の看板を掛けかえているのが、
店の店主ミアンさんです。そばかすと眼鏡が
特徴的なマダムです。
アリスさんはこのパン屋に用があるようですよ。


「おはようございます、ミアンさん。テト君は
いつもの厨房ですか?」
「あらー、久しぶりだねアリスちゃん。また手伝いに
来てくれたのかい?」
「ええ。ここのパンはとても美味しいから」


「…なーんて言って本音はテトに
会いたかったんだろ?顔に出てるよー。」
「もー、ミアンさん!!そ、そんなこと…」
「あ、アリスさん。おはようございます」


奥の厨房から一人の少年が出てきました。
彼がテトですね。帽子をかぶったパン屋のせがれで
彼が出てきたとたん、アリスさんは
もじもじし始めました。…何か怪しいですねぇ。


「ちょうどよかった、アリスさん。新作のパンが
焼きあがったんですよ。ちょっと
食べてもらってもいいですか?」


爽やかな好青年です。どこかの王子様とは似ても
似つきませんね。アリスさんはテトの前では
自然と笑顔がこぼれます。


テトといる時が一番和むようですね。
アリスさんは、なぜ彼に惹かれているのでしょう。


「あれ?アリスさん、どうしました?」


テトは何かアリスさんの表情を読み取ったようです。
はたからは笑顔で元気いっぱいにしか見えません。
「何か悩み事でもあるんですか?僕でよければ…」


「何言ってんだい。アリスちゃん、
こんなに元気じゃないか。変なこと言うんじゃないよ」
「痛ッ!!」
テトの背中をバシンッと叩くミアンさん。
でも、ご存じのとおりテトの読みは当たっています。
誰も気づかない彼女の悩みに気づくのは
テトだけのようですね。二人にしか通じ合わない
気持ちがあるようですね。


「まあ、とりあえずこのパンを食べて
元気出してくださいよ。ほら」
と、言ってテトは新作のパンを差し出します。
「いただきまーす」


はむっとかわいらしくパンをほおばるアリスさん。
「…美味しいッ!!どうしたの、これ!!
また腕を上げたねテト君!!絶対売れるよ!!」
二人はいい雰囲気です。そんな二人を呼ぶミアンさん。

20141026-003-005-960.jpg

「さあさ、いい加減準備に入るよ!!アリスちゃんは
いつも通り接客、お願いね!!」
「はーいっ」
そうこうしているうちに開店の時間です。
お客さんが集まり始めました。


「おっ!!今日はアリスちゃんが店番か。
これはラッキーだなぁ。いつもより余計に
買っちゃおうかな?」
「もう、お上手ですねー。」
「この新作のパンは…」
「これはですね…」


繁盛している「ベイク・ド・まんまる」
しかし、この繁盛具合がアリスさんを
困らせるようですよ?


「…見つけた!!」


続く


目からウロコの青天の霹靂。


nice!(31) 
共通テーマ:blog

2014年11月1日アリシア姫と魔法のうさぎ#001 [アリシア姫と魔法のうさぎ]

 20141025-001-004-960.jpg

『アリシア姫と魔法のうさぎ』

これは昔の、とある国のお話です。

この国は小さいながら自然に恵まれ、

国民も平和に暮らしておりました。


 

そして、この国にはそれはそれは美しい姫がおりました。


 

…まあ、おてんばで元気あふれる彼女が、

自分で美しいと言っていましたから、

そこにはあまり触れないでおきましょう。


 

国民も彼女…『アリシア』姫には好感を

持っているようです。


 

しかし、そんな誰からも好かれる姫にも

悩みがあるようです。

ちょっとその様子を覗いてみましょう。


 

「お待ちください、姫!!お時間でございます!!

「嫌よ!!どうせヤツが来るんでしょ!!

私は絶対に会わないからね!!


 

追いかけるのは教育係。

ひげを蓄えた紳士風の男性ですね。

その後ろには鎧を着た兵士たちの姿も見えます。


 

そして城中を走って逃げまわっているのがアリシア姫です。

赤いドレスに映えるような長いブロンドの髪。

グリーンの瞳が愛らしいお方です。


 

階段を駆け上がり、外庭を突っ切り、

時には城壁に上り、本当に元気なお方だ。

このまま城外へ飛び出しかねない。

教育係の苦労も察して余りありますね。


 

「またそんなことおっしゃって!!

よいではありませんか!!大変、名誉なことですぞ!!

教育係は説得を試みます。息も絶え絶えですが。


 

「…じゃあ、あなたが私の立場なら『奴』と会える?」

「うっ…それは…」

しかし、姫は突っぱねます。

教育係も困惑していますね。

さてさて、気になるのは姫が言っている

『奴』とは何者なのでしょう?ちょっと気になりますね。

次はちょっと謁見の間を覗いてみましょう。


 

「んなー、グラナダ王よ。アリシア姫はまだ捕まらんのか?」

「はっ…マルス王子、申し訳ございません。

ただ今、城の者どもを総動員して探しておりますゆえ、

もうしばらくお待ちを…。」


 

玉座に座っているのはこの国の王…ではなく、

隣国の王子マルス王子。怠惰で巨漢。

こうして話している間もお菓子を食べています。


 

そして、本来の玉座の主グラナダ王はまるで

マルス王子に謁見しているよう。


 

立場がまるで逆になっていますね。

いったいどういうことなのでしょう?


 

「ぬふー、ボクがその気になればこんな国なんて

プチっと潰せるんだからね?プチっとね。」

玉座から少しずり落ちながらマルス王子は語ります。


 

「うふー、もうじきアリシア姫が

僕のものになるのか…。楽しみであるな。

ぬふ。ぬふふ。ぬふふふふ…」

不気味な笑みを浮かべるマルス王子。気持ち悪いです。


 

「本当によろしくお願いします、

この国に攻め入るのだけはどうか…おい、

アリシアはまだ見つからんのか!!

「それが、兵士が何人かやられる程の

抵抗具合のようでもうしばらくかかるかと…」

アリシア姫、お気持ちわかります。


 

そうです、この国は豊かですが、あくまで小国。

隣国にある巨大な軍事国家の前では

下手に出るしか生き残る術はありません。



そこで隣国から持ちかけられた

同盟の条件はマルス王子との
「政略結婚」というわけです。

グラナダ王も苦渋の決断でしょう。

愛娘と国を天秤に掛けるのは大変です。

さて…アリシア姫はどうなりましたかね?


 

おや?もうお城にはいないみたいですね。

城下町に逃げ出したようです。

我々も追いかけてみましょう。

続く


ついに完成しましたー。


nice!(33) 
共通テーマ:blog
アリシア姫と魔法のうさぎ ブログトップ